埼玉e街リポート・東武東上線和光市駅周辺

埼玉の街を散策し、街の魅力やステキなスポットを紹介する本コーナー「埼玉e街リポート」。第4回となる今回ご紹介するのは、緑豊かな丘に閑静な住宅街が広がる街、和光市です。

失礼ながら個人的に和光市と聞いてもパッと思いつくものがなく、散策ポイントに選んだあとも「面白い名所とかあるのかな?」と色々調べてみたのですが、ありました、散策にぴったりなものが!それは詩人・清水かつらの史跡めぐりです。

清水かつらと聞いてもピンと来ない人もいると思いますが、童謡の「雀の学校」なら誰でも知っているでしょう。

ちーちーぱっぱ♪ちーぱっぱ♪すずめのがっこうのせんせいは~♪……で始まる、あの童謡です。この歌詞を作ったのが清水かつらなのです。

散策の前に簡単に紹介しておきますと、清水かつらは明治生まれで、大正から昭和初期にかけて活躍しました。

特に童謡詩人として有名で、上記の雀の学校のほか、「靴が鳴る」や「叱られて」などは有名です。

生まれが東京の深川なのでそちらの方が有名だと思いますが、晩年をこの和光市で過ごしたことから和光市にたくさんの資料があるんですね。

それでは、いよいよ散策開始です!

落葉の並木道を歩く

このところ天気の悪い日が続きましたが、散策に向かった日は見事な快晴!東武東上線に始めて乗り込み、東京・池袋から揺られること10分ちょっと。和光市駅に降り立つと、さわやかな秋の風が吹いていました。

いくつもの路線が乗り入れるベッドタウン、和光市。

いくつもの路線が乗り入れるベッドタウン、和光市。

駅前は大きなビルなどはあまりないものの活気があり、いかにも広大な住宅街を持つ街といった開けた雰囲気。ひとまず南口付近を見渡してみると……早速ありました!清水かつらの歌碑です。

歌碑には「みどりのそよ風」、「靴が鳴る」、「しかられて」の3つの歌が刻まれています。駅前に歌碑が置かれていることなどを見ても、街のシンボルとして大切にされている様子がうかがえますね。

道行く人を見守るように佇む清水かつらの歌碑。

道行く人を見守るように佇む清水かつらの歌碑。

事前にチェックしている時、和光市役所で清水かつらにまつわる史跡を紹介した「お散歩マップ」を配布しているとの情報を見つけていたので、まずは市役所を目指してみました。

駅から南へ向かって歩き始めると、大きな葉を揺らしたカエデの並木道に出ました。カエデの街路樹は珍しいなぁと眺めながら、穏やかな日差しの中静かな街を歩きます。

木漏れ日が気持ちいい秋のウォーキング。

木漏れ日が気持ちいい秋のウォーキング。

テスト期間なのでしょうか、お昼ごろだというのに学校帰りらしい学生さんとよくすれ違います。

道を進むと目の前には中学校が。そのまま学校をぐるっと回り込むようにして進むと、市役所が見えてきました。

市役所前の通りに出ると、今度は桜の並木道です。

ちょうど紅葉の時期に入り始めたころでもあり、程よく色付いた桜の葉が目を楽しませてくれます。

桜は秋も楽しめるんですよ♪

桜は秋も楽しめるんですよ♪

市役所につくと、さっそくお散歩マップをもらいに人権文化課へ。

わざわざ街散策のために市役所へ立ち寄る人などあまりいないからか、インフォメーションでたずねた時は少し驚かれた様子でしたが、丁寧に案内していただき無事マップを手に入れました。

お散歩マップ以外にも、街の名所などを紹介した大きな「和光市みどころマップ」も一緒にいただきました。

目的のアイテムをゲット!

目的のアイテムをゲット!

目的のアイテムをゲット!

目的のアイテムをゲット!

2つのマップを交互に見ながら、次の目的地を選定。近くに樹林公園があるようだったので、そこを目指します。

市役所から5分ほどで和光樹林公園に到着。公園にはウォーキングコースやジョギングコースがあり、広大な森林の中で運動ができます。

公園内の体育館前には芝生の広場などもあり、子供や家族連れの人たちがのんびりと秋の風を楽しんでいました。

綺麗に整備された公園内。

綺麗に整備された公園内。

芝生の広場の向こうに見えるのは、東京都練馬区の街並み。

芝生の広場の向こうに見えるのは、東京都練馬区の街並み。

10分ほど公園内を眺めて歩いたあと再び散策へ。今度は東へ向かいます。

公園を出て道を進むと、今度はイチョウの並木道に出ました。街路樹の違いを見つけながら歩くのも楽しいですね。

イチョウが色付くにはちょっと早かったようで、まだ葉は緑色。もう少し秋が深まってくると見事な黄色の並木道になるのでしょう。

長い下り坂に入ると、今度はモミジの街路樹に変わりました。

どうやら樹林公園のあたりが丘の頂上付近だったらしく、東に進むほどに坂が急になっていきます。

紅葉し始めたばかりのモミジ。

紅葉し始めたばかりのモミジ。

右手に大学や国立の研究機関などが並ぶ坂を15分ほど下ると並木道は終了。

東京都に繋がる幹線道路に出ると、一気に賑やかな街が戻ってきます。

さて、ここからは清水かつらの史跡をたどりながら歩いてみます♪

童謡のあしあとを探して

お散歩マップを広げてみると、どうやら近くを流れる白子川の周辺にいくつか史跡や資料などがある様子。

和光陸橋をくぐって笹目通りを北に進み、深い谷を降りるようにして県道109号線を東に少し進むと、次の目的地である白子コミュニティセンターが見えてきます。

ここには清水かつらや児童文学者で有名な大石真の資料などが展示されており、無料で開放されています。

丁寧に展示された資料の数々。

丁寧に展示された資料の数々。

展示コーナーはそれほど広くないものの、大正時代に発刊された「少女号」などの古い資料もそのままに展示されており、なかなかに興味深い内容。清水かつらが生きた時代の背景なども読み取れ面白かったです。

100年近くも前の本を間近に見ることは滅多にないですよね。

100年近くも前の本を間近に見ることは滅多にないですよね。

コミュニティセンターを後にして、そのまま白子川へ。

国道から路地へ入り、川に向かって狭い道を進むと小さな橋に出ます。

白子橋と名づけられたその橋の親柱には、ひっそりと「靴が鳴る」の歌が刻まれていました。

立ち止まって読む人も少ない小さな歌碑。

立ち止まって読む人も少ない小さな歌碑。

橋から川沿いに遊歩道が設けられており、そこを北に進んでいくと今度は清水かつらの生誕100年を記念した石碑を見つけました。

どうやらこの付近に清水かつらが15年ほど住んでいたようです。

今では山が切り開かれて住宅街になっていますが、当時はまだまだ山深い場所だったのではないでしょうか。

100年経っても名前が残る人ってスゴイですね。

100年経っても名前が残る人ってスゴイですね。

秋の夕暮れは早いもので、気が付けば西日が強くなっていました。今回の散策はこれにて終了。

帰り道は急な坂を延々と上るルート。

2時間近くも歩いた体にはこれが結構きつく、普段の運動不足を悔やむほど息を切らして上りました。

となりを元気に駆け抜けていく学生さんがうらやましい;;

駅までず~っと上り坂!キツイ……。

駅までず~っと上り坂!キツイ……。

丘の上の街・和光市

これまで埼玉e街リポートでは、大きな繁華街を抱える大都市や古い歴史を持つ街を紹介してきましたが、ここにきてようやく落ち着いた住宅街が広がる静かな街を散策できました。

和光市は東京都との境にあり、東京外環自動車道や笹目通りなど大きな幹線道路がいくつも走る街ですが、これらの道路から少し離れると車の通りも少なく、とても静かで住みやすい雰囲気です。

リポートでも取り上げたように街路樹の続く街並みが印象的で、樹林公園と共にこの街の特長にもなっています。

やっぱり緑のある街はステキですね。

東京の都心部へ電車で10分ちょっとという距離も丁度良く、複数の路線が乗り入れているのも便利です。

白子川付近は坂が多く若干不便を感じましたが、それ以外の場所は比較的平坦で、街全体が丘の上にあるイメージです。

東京近くには住みたいけどゴチャゴチャした街はイヤ!という人にはピッタリの街のような気がしました♪

今回歩いたルート。約2時間のウォーキングでした。

今回歩いたルート。約2時間のウォーキングでした。

散策スポット案内

和光樹林公園

昭和20年に米軍に接収された「キャンプ朝霞」の跡地の一部で、約20ヘクタールもの広大な森林公園となっています。東京都側の都立大泉中央公園との共同整備公園でもあり、2つの公園施設で1つの大きな公園を形成しています。

大人2人、子ども2人で1000円以内で楽しめる公園・施設の総合サイト

白子コミュニティセンター

徳川幕府ゆかりの寺院で真言宗智山派。江戸城大奥最後の御年寄、瀧山が眠る墓があります。

埼玉e街リポート・東武東上線和光市駅周辺終わり、、